タイトルは、下記の記事から取りました。
「日本に数学や物理学を学ぶ女性が少ないのはなぜ?」
https://www.jst.go.jp/ristex/stipolicy/policy-door/article-08.html
この記事で横山教授は言っています。
「非常に驚いたのが、日本では論理的思考能力と計算能力が優れていることについて、男性的であると多くの人が認知していることだった」と横山教授は言う。
イングランドと比べると高い数値が出ている。
「そして、数学や物理学に必要な力も計算能力と論理的思考と認知されている。そうすると数学や物理学は男性のものになってしまう。こういった能力についてのジェンダーバイアスが日本はすごく強い。こうした能力差別は、女子生徒が取り組もうとするやる気を、社会が削いでしまう原因になりえる」
「これまで、女性の理系進学の問題といえば、就職やロールモデルの少なさが問題視されていた。しかし、女性は数学ができないという能力差別に加え、女性が知的であることに否定的な人ほど数学・物理学に男性イメージを持つことがわかった。こうした女性に対する無意識の偏見がなくならない限り、理系に進学する女性は増えないだろう、という問題の根深さが明らかになった」
人口が減少し、放置すれば右肩下がりが避けられない日本。その日本の将来のためには、人口の半分を担う女性が自らの能力を最大限に活かし、活躍できる社会に変わっていくことが必要だ。しかしこれまで日本は、「一億総活躍」などというかけ声だけはあっても、「人口問題に対処するチャンスをことごとく見過ごしてきた。
日本社会の女性規範を、時代に合わせてアップデートしていくという視点が将来の日本には必要だ」と横山教授は語る。
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先日も、ジェンダーとか、女性〇〇と言っている時点で差別的ではないか。
能力を平等に評価すればいいだけだと思うという意見を聞きました。
これは、いかにもその通りだという意見に聞こえますが、
能力を平等に評価する以前の段階に日本はあります。
そのステージに乗る前に、はじかれています。
なのに、そこに目を向けず、
小さな穴をかいくぐって残った少数の女性たちだけの中で評価することが平等と言えるでしょうか?
ですが、多くの人が、はじかれているという状態に気づいていないですね。
そこにどう気づいてもらうか。
仕組みなのか、啓蒙なのか。
問い続けます。